PEOってやばいの?実際に働いてきたのでメリット・デメリットを解説します

この記事は約11分で読めます。

みなさんこんにちは。

今回この記事では「PEO」についての話をしていきたいと思います。

PEOってみなさんご存知でしょうか。

多分この記事を読んでる方は「PEOって大丈夫?」「PEOってやばいんじゃないの?」ってことが気になってこの記事に辿り着いたんだと思います。

今回は自分がPEOの社員として働いてきた経験をもとに、PEOのことについて解説していきたいと思います。

PEOと直接雇用の期間工どっちがいいのか迷っている方も、両者のメリット・デメリットを比較してみましたのでぜひ参考にしていただければと思います。

PEOとは何か

まずPEOとは何かということについて説明していきたいと思います。

PEOは会社の名前です。

株式会社PEOっていう会社があります。

PEOが何をしてるか会社かというと、無期雇用派遣をしている会社ですね。

まずPEOが働きたい人を正社員で雇います。

正社員で雇って、その社員をいろんな企業(メーカー)に期間工として派遣するんですね。

わかりますでしょうか。

働く人はPEOの正社員なんだけど、やることは期間工と一緒。

例えば、自分はアイシンAWでやってきたんですけど、アイシンならアイシンの期間工とやる仕事は全く一緒で、契約期間も3ヶ月単位です。

アイシンでは3ヶ月単位で契約が回っていきます。

でも身分としては派遣社員なんですね。

あくまで社外の人です。

働く場所はアイシンなんですが、身分はPEOの正社員なんです。

これがPEOが行ってる無期雇用派遣ですね。

もちろんそのメーカーでは契約は3ヶ月単位で、期間工と同じ契約単位で回っていくんで、同じメーカーでは3年までしか働けません

3年経ったらまた別のメーカー、例えばアイシンで働いていたらトヨタとかマツダとかに行かなきゃいけないんです。

PEOに属している限りは、同じ企業で10年も20年も働き続けるっていうのはできません。

ずっとアイシンに居たいって人は、一回PEOを辞めてまたそこで正社員登用試験なり期間工への応募なりをしないといけません。

同じメーカーで3年経ったらまた別の企業に行くんですが、別のところにいってもあくまでPEO社員のままです。

ずっとPEOの正社員のままです。

こういうシステムです。

労働者はPEOに属する正社員なんだけど、いろんな企業を渡り歩いていくって感じです。

直接雇用と比較したPEOのメリットとは

このPEOの社員として働くのって期間工と比べてどうなのかっていう話なんですが、まあメリットももちろんありますし、デメリットもあります。

雇用が保障される

まずメリットの話からしていきたいんですが、PEO社員として働くってことは正社員ってことになります。

あくまでも正社員。

期間工って契約社員なんで、身分的には不安定なんですね。

いつ切られるかわかりません。

3ヶ月必死に働いて契約期間満了したけど、企業側が「次の3ヶ月はごめんなさい。契約更新しません」ってこともあり得ます。

でもそれがPEO社員だった場合、3ヶ月経ってメーカーが「ごめんなさい」って言ってきてもまた別の企業への就業が保障されてます。

また、次にどの期間工に行くのかなかなか決まらず、待機時間が生じたとしても、その期間もちゃんと給料は払われます。(もちろん相応の減額はされますが。)

そこが一つのメリットです。

雇用がしっかり守られるっていうが一つのメリットです。

正社員の肩書

2つ目のメリットについてお話します。

PEOには正社員として雇用されるんで、一応肩書として正社員という身分が保障されます。

やってることは期間工と一緒なんですが、腐っても正社員なんで、世間的にも聞こえがいいと言うか見栄えがいいと言えます。

期間工だと契約社員なんで、いろんな書類とか人に言うときとかにも「契約社員です、期間工です」って言わなきゃいけません。

でもPEOに所属してる限りは正社員なんで、どこに行っても「自分は正社員です」ってことが言えます。

非正規雇用じゃないってことで、一定のプライドは保つことができます。

世間的に聞こえがいいって言う点が一つのメリットです。(まあ、どうでもいい人にとってはどうでもいいことかもしれませんが)

40代でも採用されやすい

3つ目のメリットが、PEOを経由すればどこの企業にも採用されやすいというものです。

40代の方とか体力に自信がないとかそういう人がいても、PEOを通せば期間工として採用される確率が上がります。

40代の人は一般的には不利です、期間工に就職する上において。

期間工は体力が必要な仕事ですので、やっぱり年齢がネックになってきます。

企業側も「この人力仕事大丈夫かな」とかまあ色んな理由があると思いますけど、年齢を理由に採用をためらう場合があります。

しかしPEO社員の場合はそれがある程度軽減される。

40代の人でも採用されやすい。

自分はPEO社員としてアイシンAWで働いていて、同期が何人かいたんですけど、そのうちの半分くらいは40代とか30代後半とか結構年行ってる人でしたね。

年がいってる人でも工場で働ける、職を得やすいというメリットがあります。

長期の雇用保障

4つ目が、これは最初に言ったメリットの話と少しかぶるんですけど、要は長期的な雇用が保障されてるってことです。

期間工だと3年経ったらもう同じ企業では働けませんよね。

3年経ったらまた自分で職探しをしないといけない。

また期間工やりたいなら別の企業の面接を受けなければなりませんけど、PEOの場合は会社が勝手に探してくれんですね。

3年経ったから次あなたここに行ってくださいって感じで勝手に職探しをしてくれます。

自分で何もしなくてもあっちが勝手に「こういう人が今いるんですがどうですか」ってことをメーカー側に問い合わせて「あ、いいですよ」って返事が返ってきたら、もうそこで採用決定です。

特に新たにエントリーシートを書いたり面接したりっていう必要はありません。

そこがメリットですね。

向こうが勝手に職探しをしてくれるっていうメリットがあります。

辞めたいときに辞めやすい

で、5つ目のメリットなんですが、これは今までのメリットに比べたら大したことはないかもしれません。

これは自分がPEO社員として働いてわかったことです。

PEOで働くと担当が一人付きます。

この担当は仕事をする上で色々サポートしてくれる人ですね。

まあサポートとはちょっと違うかもしれませんが、例えば今日の出勤確認をしたり、何か連絡事項があったら連絡してきたりとかそういうことをする人です。

「期間工をもう辞めたい」って時にこの担当が役立ちます。

直接雇用されてる人、つまり期間工の人は、辞めたいときって時に直接職場の人に言わないといけません。

そのメーカーの直属の上司にもう辞めたいってことを言わないといけません。

この「退社の意思を伝える時」って意外と勇気がいるんですよね。

精神を使います、伝えることに。

特に期間の途中にやめるときってなかなか言い出しにくい。

たとえば辞めたいって言ったときに「今人いないんだからもうちょっと頑張ってくれないか」とか、「この仕事辛いんで辞めたいです」って言ったときに「いやみんな頑張ってるんだから頼むよ」とかそういう引き止めをされたり、なんかちょっとイヤミを言われたりっていう可能性がありますよね、直接言う場合。

でもPEOの場合は担当に「この仕事辞めたいです」って言えば、その担当がメーカーの社員に伝えてくれます。

間接的に言ってくれます、自分が辞めたいってことを。

自分は契約期間の途中で辞めたんですが、ある程度精神への負担が軽減されました。

自分で直接言うのって勇気いるんですよね。

でもPEO社員なら担当が辞めたいという自分の意思を伝えてくれる。

要は今流行りの退職代行サービスみたいな、それに近いものがあります。

なので辞めたいときに辞めやすいっていうメリットがあります。

これは今までのメリットに比べたら大したことはないんですが、ちょっと心の隅に留めておいてください。

最大のメリット:風呂トイレ付きのワンルームに住める

最後にPEOで働く上での最大のメリットについて話したいと思います。

一番大きなメリットっていうのが、これは寮についてなんですけど、寮がほぼほぼ100%ワンルームの寮になります。

基本的にはレオパレスですね。

レオパレスではない場合もありますけど、自分が希望すれば風呂もトイレも自分の部屋についてるワンルーム寮に住むことができます。

これが期間工だと例えば相部屋の可能性もあるし、個室なんだけど部屋に風呂もトイレもないっていうパターンがあり得ます(つまり風呂トイレは他人と共同です)。

完全なワンルーム寮に住める期間工の求人って実はかなり少ないです。

本当に限られた会社だけ。

たとえばいすゞ藤沢工場や日産追浜工場など。

でもPEOで働く場合は自分が希望すればほぼ必ずワンルーム寮に住める、こういうメリットがあります。

自分はレオパレスに住んでました。

風呂もトイレもついてて、それぞれ独立してます。

つまり風呂トイレが同室のユニットタイプではなく、ちゃんと風呂トイレ別の物件でした。

自分がなんでPEOを選んだかとというとそこなんですよね。

自分は相部屋とか風呂トイレ共同が絶対に嫌だったんで、ワンルーム寮に住めるPEOを選びました。

そこは大きなメリットになるかと思います。

ただ一つ注意点があって、もちろん家賃が無料なんですけど、光熱費を自分で払わないといけないんですよね(派遣される企業によっては全部無料のところもあるみたいです)。

ここはちょっと注意してほしい点ですね。

これはちょっとケチだなと思いました。

PEOで働こうと思ってる人は覚えといてください。

PEOのデメリット

今までメリットの話をしてきましたけど、もちろんデメリットもあります。

これからそのデメリットの話をしていきたいと思います。

入社祝い金が安い

1つ目のデメリットは「入社祝い金が安い」ということです。

一般的に期間工に応募して採用されたら入社祝い金がもらえますよね。

その入社祝い金は一般的には20万とか30万とか多い所では50万とか、もしかしたらもっと貰えるところもあるかもしれませんけど、だいたい20万とか30万もらえますよね。

PEOの場合はちょっとそれが少なくなる。

自分の場合はアイシンAWに行ったんですが、そこの入社祝い金は10万円でした。

ちなみにアイシンAWの期間工に直接採用で行くと、入社祝い金20万もらえます。(派遣会社を通して直接応募した場合)

10万円も少なくなるんですね。

この10万円から社会保険とか税金が引かれるんで実際はもっと少ないです。

自分の場合は8万ちょっとくらいしかもらえませんでした。

総支給は10万だけど控除されて結果的に手取りが8万くらい。

これが期間工.jpなどの期間工専門求人サイトから応募し、派遣会社経由で直接雇用された場合、20万円全額もらえます。

なのでそこはちょっと直接雇用と比較すると、劣る点ですね。

期間満了金なし

2つ目のデメリットがPEOには期間満了金がないという点ですね。

一般的に直接雇用の期間工は3ヶ月(ないしは6ヶ月)期間満了したら10万とか20万とか、企業によって変わりますが、期間満了金が貰えます。

ですが、PEOの場合はそれがありません。

3ヶ月経っても特に何ももらえない。

ここは明確なデメリットですよね。

期間工のメリットって期間満了金のおかげでたくさんお金がもらえるって点だと思うんですけど、PEOの場合はそれがないんですよね、残念ながら、

ただそれに代わるものとして、正社員なので、ボーナスがもらえます。

ただこのボーナスの額も期間満了金に比べたら少ないです。

年2回ボーナスがあるんですけど、一回10万円くらいしかもらえません。

直接雇用だと10万とか20万とか3ヶ月(ないしは6ヶ月)期間満了しただけでもらえるんで、それと比較したらちょっと少なくなりますよね。

トヨタなんかは35ヶ月満了すると総額で306万4800円も支給されるらしいですよ。

すごいですよね。

途中から寮費がかかる場合がある

3つ目のデメリットですが、寮についてです。

期間工って基本的に寮の家賃無料じゃないですか。

PEOの場合も無料なんですけど、それが途中で終わっちゃうんですよね、無料の期間が。

半年とか1年位で無料の期間が終わってそっから先は家賃を払わなきゃいけないんですよね。

これはきついですよね。

期間工のメリットって家賃無料のおかげで沢山貯金ができるって点にあると思うんですけど、PEOの場合はそれが一定期間で終わっちゃうんですよね。

その期間っていうのはどこのメーカーに行くかによって変わります。

寮費がずっと無料の場所もありますし、半年程度で無料期間が終わっちゃうところもある。

自分はアイシンAWに行ったんですが、半年もなかったですね、無料期間が。

自分は3ヶ月しかいなかったんですけど、この日(半年以内の一定の日)には無料期間終わるからねって言われました。

これきついですよね。

家賃無料っていうのは期間工で働く上での一番大きなメリットといっても過言ではないんで、それがなくなるっていうのはかなりきついですね。これは明確なデメリットですね。

たださっきも言いましたが、寮費がずっと無料の場合もあります。

どの企業で働くかによって変わってきます。

PEOに行く方は必ず寮費がいくらかかるかについては確認しておいてください。

PEOと直接期間工、どっちがいいか

はい、いかがでしたでしょうか。

今回はPEOで働くメリット、デメリットの話や、PEOと直接雇用の比較などをしてきました。

どうでしょうか。

これから直接雇用の期間工に行くかPEOで働くかってことを考えてる人は、上で挙げたメリットデメリットをよく考えて決断してください。

基本的には「お金を稼ぎたい」「とにかくお金がほしい」って人は直接期間工に行った方がいいと思います。

「正社員の肩書がほしい」とか「ワンルームに寮に住みたい、絶対ワンルーム寮がいい」って人はPEOに行ったほうがいいと思います。

そこは自分が何を求めるかによって決めていくべきだと思います。

今回は以上です。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

他にもいろんな記事を投稿してますんで、ぜひ覗いていってください。

ありがとうございました。

コメント

  1. 匿名 より:

    今日こちらの記事を興味深く拝見しました。「同じメーカーには3年までしか勤務出来ない」という記述を見ましたが、PEOは無期雇用派遣なので、3年ルールの対象外(3年以上居られる可能性もある)なのでは…と思ったんですけど、どうなんですかね?

    • 派遣元管理者 より:

      株式会社PEOという会社に無期雇用派遣の正社員として雇われます。そして、メーカーには派遣従業員として契約を結び仕事をします。したがって派遣法が適用されメーカーには最長3年の勤務となります。
      その後は別メーカーに異動して勤務できます。。

  2. Y.F より:

    PEOの担当者がヤバかった。
    当たりハズレはあると思いますが、半年間働いて派遣先の環境も良く長く働きたかったが50代くらいの担当者K.Nが心底嫌過ぎて辞めました。
    同期の数名も同様の理由で辞めてる。
    とにかくせっかちでイライラしやすい余裕の無いおじさんで、話が無駄に長くうるさいくメールや電話の言い方が非常に頭にくる。
    自分の非は認めなく反論してくる。
    メールで済む話しも電話してくる。
    冗談が通じない。
    色々な日程も余裕を持って話さない為にこちらの予定も聞かずほぼ強制で決められる。

    健康診断で病院行った時は待ち時間のせいかイライラして受付けの女性に悪態をついてみっともないし恥ずかしい。

    他にも色々ありますが、とにかく担当者にストレスで辞めました。

    担当を変えれたら良かったです…

タイトルとURLをコピーしました