3ヶ月期間工やってきたら死ぬほどきつかった話

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みなさんはじめまして。

今回この記事では、「三ヶ月期間工に行ってきたけどめちゃくちゃきつかった」という話をしていきたいと思います。

よろしくお願い致します。

期間工とは

期間従業員イメージ

期間工ってまず皆さんご存知でしょうか。

期間工っていうのは、3ヶ月という期間(中には6ヶ月も)を区切って、その間工場で働くという働き方です。

3ヶ月という契約期間を満了したら、また新たに3ヶ月契約して働いてもいいし、もういいやって人はそこで終了ってこともできます。

そうやってどんどん3ヶ月期間を延長していくんですけど、同じ企業で働けるのは3年までなんですね。

正確には2年11ヶ月なんですけど、3年までしか同じ企業では働けない。

なぜかっていうと、3年同じ企業で働き続けると、企業側がその労働者を正社員として雇用しなければいけないという法律があるからなんですね。

だから労働者を正社員として雇いたくない企業が、契約を3年で打ち切ってしまう。

もちろん期間を開けたらまたその企業で働くことができるんですけど、連続で働けるのは3年まで。

そういう働き方をするのが期間工っていうものです。

で、自分はその期間工に行ってきました。

その期間工がめちゃくちゃきつかったよって話をこの記事でご紹介していきたいと思います。

アイシンAWに行ってきた

自動車

まず、自分が働いてきた企業がアイシンAWって会社です。

皆さんご存知でしょうかアイシンAWという会社。

一般的には知名度が低いので、皆さん知らない方も多いと思います。

アイシンAWはトヨタグループの一つです。(正確には親会社のアイシン精機がトヨタグループ。ちなみにアイシンAWとアイシン精機は2021年4月に経営統合します。)

アイシンAWが何を作ってる会社かというと、オートマチックトランスミッションを作ってる会社です。

AT車に搭載されてるトランスミッションを作ってる会社で、トランスミッションの分野では世界的にはトップの会社です。

オートマチックトランスミッショのシェア世界No.1で、自動車メーカーの界隈では超有名です。

大企業で、工場もめちゃくちゃでかいです。

愛知県にある会社

愛知県の安城市に本社を置く会社です。

もちろんその他の地域にも工場はありますけど、本社工場が愛知県安城市にあり、自分はそこで働いてました。

で、さっきも言いましたが、とにかくめちゃくちゃ広いです。

どれくらいの広さかっていうと、時間のある人はグーグルマップなどで調べてみてほしいのですけど、こんな感じです。

第一工場と第二工場があるんですが、その一つ一つがめちゃくちゃ広くて、ちょっと言葉で説明するのは難しんですけど、野球のグランドが比にならないくらい、その何倍何十倍の広さです。

とにかく広い!

そういうところで自分は働いてました。

搬送をやってました

で、自分がどんな仕事をしてたかというと、自分は搬送の仕事をしてました。

搬送っていうのは、部品を運ぶ仕事です。

オートマチックトランスミッションはいろんな部品で構成されていますが、その部品の一つ一つをラインと呼ばれる組み立ての工程に届けていました。

その部品を使って組立工程の人はトランスミッションを組み立てていくっていう、そういう流れです。

搬送にも色々種類があって、台車を自分で押すタイプの人と車に乗って運ぶタイプの人がいたんですが、自分は車に乗って運ぶタイプの仕事をしていました。

車と言っても、皆さんの想像よりはしょぼくて、エレカと呼ばれる電気自動車なんですが、充電式のバッテリーを搭載してそれをパワーにして動くっていう自動車です。

このエレカが最大時速が7キロまでしか出ません。

時速7キロって言うと早歩きくらいです。

マックスでそれくらいしか出ません。

イメージ的には遊園地にあるゴーカートとかパンダの乗り物みたいな感じです。

エレカイメージ画像

あの100円を入れたら動くあの乗り物です。

もちろんあれよりはもっとちゃんとしてますけど、イメージ的にはあんな感じです。

スピードが全然出ないんですね。

そのエレカの後ろに台車をくっつけて、その台車の上に部品を色々たくさん乗せて、それをラインに持っていくっていう作業をしてました。

一日中重量物の上げ下ろし

一見聞いた感じでは、「運転するだけだから楽じゃないの?」っていう方もいるかも知れませんけど、実際は部品箱一つ一つが結構重量があるので、それを乗せたり降ろしたりっていう作業を一日中繰り返すんで、かなり体力を消費する仕事です

体力勝負ですね。

部品が入ってる箱がどれくらいの重量かって言うと、10キロから20キロくらいの間です。

会社の決まりで20キロ以上の重量物は持っちゃいけないっていうルールがあるんで、一つの部品箱の重量は必ず20キロ以下になってます。

イメージ的には10キロから20キロの箱をひたすら乗せたり降ろしたりの作業を一日中するって感じです。

力のある人だと、「10キロ20キロなんて楽勝だよ」っていう人もいるかも知れませんけど、自分みたいに普通の人間だと、この作業を1日繰り返すと本当にきついです。

これもやっていくうちに慣れるものではあるんですけど、でもやっぱりきついです。

体の色んな所が痛くなる

特に最初の1ヶ月間はきつくてきつくて、筋肉痛になりましたし、色んなとこが痛くなります。

自分の場合は最初は指が痛くなりました。

箱の持ち手が食い込むんですよね、重いんで。

持ち手もあまり洗練されてないんで、内出血までは行かないですけどすごく痛くなって、爪も剥がれはしませんけど、若干割れ気味になったり、そういう感じで指がすごく痛くなります。

持つたびに指に痛みが走ってきつかったです。

腰に注意

腰痛

指の次に、腰が痛くなりました。

腰は本当に要注意ですね。

重量物なんでやっぱり腰にダメージが来ます。

気をつけないといけないのは、持ち方を間違えると一瞬で腰が逝きます

会社でちゃんと持ち方を教えてもらえると思いますけど、変な持ち方すると、本当に一瞬で腰がお亡くなりになります。

これから期間工をやろうと思ってる人は、重量物を持つときは持ち方に注意してくださいね。

膝と手首にも

で、腰の次に膝が痛くなりました。

一日中しゃがんだり立ったりを繰り返すんで、膝にダメージがきます。

曲げるたびに膝が痛くなって、しゃがむ動作がきつかったです。

その次に痛くなるのが意外かもしれませんが、手首です。

重いものを持つと手首が痛くなるんですね。

ちょっと変な持ち方をすると手首にダメージが来ます。

特に利き手の反対側ですね。

部品を持つたびに痛みが走りました。

ちゃんと正しい持ち方をしないと色んなとこが痛くなります。

で手首の次に、また指が痛くなります。

その繰り返しですね。

指が痛くなってそれが治ったと思ったら腰が痛くなって、また膝が痛くなってって感じで痛みのローテーションを繰り返してました。

毎日どこかしらの部位に痛みを抱えてたって感じですね。

ばね指に注意

で、自分は搬送だったんでこういう痛みでしたが、期間工に行く人は組み立ての工程に配属されることが多いです。

組み立ての作業をする人に多いのがばね指です。

自分も一度なったことがありますが、指を動かすと痛いんですね。

指を曲げた状態からまっすぐにすることが痛くてできない。

組み立てに配属された人はばね指対策に気を使ったほうがいいですね。

アイシン期間工の一番きついところ:残業の恐ろしさ

これがアイシン期間工の仕事内容です。

一日中重量物の上げ下ろし。

一日中って言ってもどれくらいの時間かと言うと、アイシンの期間工は始業時間が八時半で、定時が五時半なんですけど、定時で終わることがほぼほぼない

95%くらいないです。

絶対なにかしらの残業があります。

自分が3ヶ月やった中で日勤が定時で終わることは一回だけ、しかもそれは土曜出勤のとき。

つまり平日に定時で上がれるってことは一回もありませんでした。

絶対残業がありました。

まずそこですね。

アイシン期間工の何がきついかっていったら、一番は残業です。

とにかく残業が多すぎてきついです。

残業時間がどれくらいかというと、日勤の場合は2時間か3時間です。

一回だけ1時間のときがありましたが、それは本当のにまれです。

大体2時間か3時間は残業しなければならない。

期間工って言ってもトヨタ、スバル等々色々ありますが、アイシン期間工のきついところはこれです。

中には「残業3時間なんて楽勝でしょ」っていう人もいるかも知れませんが、残業3時間は本当に地獄です。

朝八時半に仕事が始まって、残業3時間ということは定時5時半プラス3時間なので、夜の八時半に仕事が終わります。

つまり12時間会社にいなければならないということです。

「12時間なんて普通でしょ」っていう人もいるかもしれませんが、自分にとってはこれが本当にきつかった。

12時間会社にいなければならないと言いますが、実際は会社に行くための準備をしたり、通勤したり、ロッカーで着替えたりって言う時間もあるので、仕事のために割く時間はもっと長いです。

アイシン特有かもしれませんが、最寄り駅からアイシンの工場までの時間がかなりあるんですね。

工場ってめちゃくちゃ広いんで、工場の敷地内に入ってから、自分の部署、つまり自分の働いているところまで結構距離があります。

会社に着いてロッカーで着替えとかしたりしないといけないんで、その分仕事のために費やす時間が伸びる。

どんだけ自宅から会社の距離が近くても、駅から部署まで行く時間が結構あるので、必然的に仕事のために費やす時間が増えます。

アイシン期間工の一日

で、残業3時間の日はどういう1日かというと、自分は朝5時に起きてました。

5時に起きてシャワー浴びて、歯を磨いてご飯食べてということをやって家を出るのが7時15分くらい。

自分は通勤にだいたい40分くらいかかっていましたが、電車の時間の兼ね合いもあるので、始業の1時間以上前には家を出てました。

そっから電車に乗って、会社について着替えて仕事がスタートします。

で、仕事が終わるのが夜の八時半で、着替えて家路につき、ご飯とか買って家につくのが9時半とかです。

まだご飯も食べてないのに起床時間まで残り7時間半です。

そっから飯食ったり色々してたらあっという間に時間が経ちます

本当は風呂入って歯を磨いたりしなきゃいけないんですけど、本当にクタクタになるまで仕事するんで、そんな気力ないんですよね。

だから自分は飯食ったらほとんどすぐ寝てました。

飯食ってちょっと休んですぐ寝たとしても、就寝時間は11時位です。

自分は5時起きだったんで、6時間しか寝れませんでした。

この力仕事で6時間しか寝れないっていうのはめちゃくちゃきつかったです。

朝起きたときに体力回復してないっていうのがわかります。

自由時間が全然ないんですね。

本当に一日の間で仕事しかしてないなって感じです。

仕事にとにかく振り回される生活です。

仕事=人生みたいな感じです。

あまりのきつさに泣きそうになる

6時間しか寝れないんでとにかく体力が回復しません。

月曜とかはたっぷり寝た後なんで、バリバリ働けるんですけど、それが週の後半になってくると、6時間睡眠の影響が出てきます。

もちろん必要な睡眠時間は人によって変わると思いますけど、金曜とかになると本当にクッタクタになるんですね。

体重くてまぶたも重くて「早く帰りたいなあ」って。

本当に泣きそうになってました

涙

きつすぎて。

なんでこんなきついことしなきゃいけないんだって

本当に誇張抜きで泣きそうになってました。

涙目くらいにはなってました。

これが期間工のきつさです。

とにかく残業がきつい。

3時間は多すぎる。

それを言いたいアイシンさんには。

最低でも2時間にしてくれって言いたいです。

地獄の土曜出勤

で、土曜出勤があったらもう終わりです。

週に6日力仕事は本当に心が折れます。

金曜が終わっても「ああ、まだ明日があるのか・・・」となって絶望が広がります。

本当にきつかったですね、土曜出勤がある週は。

休みが一日しかないので、体力が回復しないんですね。

洗濯掃除なども一日でやらないといけないので、休む暇がないんですね。

まあ、土曜出勤自体はそんなに頻繁にあるわけではないです。

多くて月に一回。

「月に一回なら楽勝じゃん」て思う人もいるかも知れませんが、侮ってはいけません。

やってみるとわかりますが、本当に気が滅入ります。

6日連続で身体をいじめ抜くのはマジできつかったです。

地獄の交代勤務

で、期間工のきついことの2番目が交代勤務です。

これまで日勤の話をしてきましたが、実は期間工は夜勤もしなければいけないんですね。

もちろん日勤だけの求人も少ないですがあります。

でもほとんどは日勤と夜勤の交代勤務です。

交代勤務って皆さんご存知だと思いますけど、日勤と夜勤を1週間ごとに繰り返す勤務形態です。

この週は日勤で次の週は夜勤、でその次の週はまた日勤みたいな。

日勤と夜勤を繰り返す交代勤務、これがマジできついです。

マジできついです。(大事なことなので二回略)

夜勤のきつさ

夜勤をやってみて思うのは、「人はやっぱり昼に働くもんだ」ってことです。

それをつくづく実感しました。

とにかく寝れないんですよね。

人間は昼には寝れない。」

それを本当に実感しました。

寝れない

夜勤の一日

夜勤の場合の生活スタイルを説明します。

始業が夜の10時です。

夜の10時に仕事が始まって定時が7時、なんですけど、定時で終わることが100%ないです。

夜勤の場合は100%ないです。

夜勤の場合は残業が1.5時間まで。

それはもう絶対決まっています。

会社のルールで決まっているので、これは固定です。

1.5時間までしか残業できません。

で、この1.5時間残業が毎日あります。

残業時間だけを見たら昼勤に比べ楽ですが、夜勤自体がきつのでこのメリットは帳消しです。

夜の10時から始まって終わるのが朝の8時半。

朝の8時半まで仕事をやって帰宅するのがだいたい朝の9時半くらい。

そっから飯とか食ってたら寝るのが大体11時とか12時です。

もちろん外は太陽が登って完全に明るいです。

その中で寝なきゃいけないんですね。

人は昼に寝れない

これはやったことがある人しかわからないかもしれませんが、とにかく人は明るいうち、つまり昼には寝れません。

本当に寝れない。

寝つくこともできませんし、仮に寝たとしても1時間とか2時間ですぐに目が覚めます

寝て目覚めて、寝てまた目覚めての繰り返しで全然寝れずに起床時間を迎えます。

寝れないので、体力も回復しません。

これも日勤のときと一緒で、木曜金曜くらいになるとドロドロクタクタで全然体が動かなくなります。

これが夜勤の辛さの一つ。

本当に昼には寝れない。

夜勤は体が動かない、そしてとにかく眠い

そして仕事に関しても、夜勤はつらいです。

夜勤は人の寝てる間、つまり深夜の2時とか3時に働くわけです。

夜勤をやってみてわかったののは、「人は夜には動けない」ということです。

とにかく体が重いです。

体感で言うと、昼勤のときの2分の1くらいの力しか出ない感じです。

とにかく湧き上がってくる力がない

本当に手足に力が入らないっていうか、不思議な感覚です。

そして夜勤のときは1日中眠いですね。

まぶたが重いです。

終業間際の明け方くらいになってくると眠くて眠くて仕方ないです。

眠気との戦いですね夜勤は。

だからコーヒーとかでなんとか目を覚ましたりしてます。

ガムとかも自由に食べていいですね。会社の方も眠気対策として推奨してます。

これが期間工のきつさですね。

夜勤のきつさ。

日勤と夜勤を交互に

そして更にきついのが、交互に替わっていくんですね日勤と夜勤が。

一週間ごとに。

特に替わり目がめっちゃきついです。

日勤から夜勤になるときが特にきついです。

例えば日勤が終わって次の週に夜勤のときは、月曜の夜10時から仕事です。

で、日曜は普通に夜に寝ますよね。目覚めるのは朝です。

月曜の朝に起きて、その日の夜の10時に会社に行かないといけない。

要は寝る時間がないんですね。

昼に寝ればいいじゃんていう人もいるかもしれませんが、前の日に普通に寝た後なんで絶対寝れません。

だから自分は徹夜してましたね。

要は月曜の朝8時とか9時に起きてそのまま夜の10時に働きに行って徹夜してくる感じです。

一睡もしないまま仕事してました。

これがマジできつかったです。

地獄でした。

徹夜での仕事は本当にきつかったです。

これから期間工をやろうと思ってる人は、日勤から夜勤に替わるときは、前の日の睡眠を工夫した方がいいです。(といっても3ヶ月やって自分は結局うまい方法を編み出せなかったんですがね・・・)

完徹してもやはり寝れず・・・

で、24時間起きた後に仕事終わって家に帰ってきますよね。

それで飯食って寝れるかって言うとこれが寝れないんですよね。

人は昼寝れないんです。

これが困ったことにどんだけ疲れてても寝れませんし、寝れたとしてもすぐ目が覚めますし、とにかく寝れないんです人は昼に。

何回でも言いますけど。

寝れないので疲れも取れません。

夜勤の週はとにかく寝れないまま仕事をこなしていきます。

寝れないってことは本当にきついです。

それが交代勤務のきつさです。

3ヶ月で限界に

で、こういう生活を自分は3ヶ月やってました。

自分は3ヶ月が限界でした。

正確に言うと仕事を始めて1週間か2週間くらいですでに限界だったんですけどね。

仕事は体力勝負できついし、夜勤もきついしって感じでもう限界来てたんですけど、なんとか頑張って3ヶ月は勤めました。

で、これ自分的には「3ヶ月めっちゃ頑張った」って感じなんですけど、平気で半年や1年続けたりする人もいますし、中には3年期間満了したって人もいます。

自分の部署の場合、長く続けてる期間工もいましたし、数日のうちに辞めちゃう人もいて、期間工という働き方への対応は千差万別でした。

自分の場合は3ヶ月がマックスでした。

それ以上は無理。

これが自分の期間工の経験談です。

期間工にはメリットもいっぱい

でまあ今回は期間工がきつかったって話です。

今日はデメリットの話ばかりしましたが、もちろん期間工にはメリットもたくさんあります。

例えば給料がいいとか、家賃無料とか、そういうメリットもありますが、それはまた別の記事でお話したいと思います。

とりあえず今日は「3ヶ月期間工行ってきたけど、死ぬほどきつかったよ」って話でした。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

コメント

  1. HU より:

    期間工事態の経験はありませんが、とあるパチンコ店勤務時に2交代でした。そこでは遅番の次の日に早番がありました。つまり、夜0時30分に仕事が終わったら、それから閉店作業です。早くで1時30分で帰れますが、そして翌日7時30分には会社にいなければなりません、設定r釘調整がある時は朝5時には会社に行かなければなりません。これが何を意味するか分かると思います。パチンコ玉も一箱は2000発ならだいたい7.8キロあります。2500発で10キロです。今のパチンコ店は玉をカード貯蓄できて、移動も楽になりました。昔は全て交換するという業務もほぼスタッフがしていました。5万発交換とか、閉店時などの交換行列対応で交換ジェットから抜けられない。1時間交換についたときは、玉箱の受け流しを延々と続けている状態なので筋トレと一緒でした。しかもお客様が待っているので休むことはできません。それで遅番から早番のシフトチェンジがある。2時間寝れるかどうかで次の日の仕事をするという業務を私は18年続けました。正直言うとそれを考えた時、期間工が楽に思えました。夜番で1時30分に仕事が終わったとしても、家に帰り2時。それから食事風呂洗濯…もう無理ゲーを超えた世界です。しかもデータ上でホールコンピューターに異常があった場合は、そのデータ異常を調べ、チェックしなければなりません。閉店後のお金の集計金額が合わない時は、そのお金がどこにあるか、全部調べねばなりません。月に何度かはお金が合わず、朝まで帰れないこともままにありました。朝まで仕事をして、早番スタッフが会社に来るのを見て、状況説明し、後を引き継ぐなんてこともままにありました。どうでしょうか?  昼に寝れないとかいうまえに、体を横にしているだけで体力が回復してるのを感じるようになります。ホールで歩きながら意識を失ったこともあります。気が付いたらホールのどこを歩いているのかわからないこともありました。歩きながら気を失っているんです。昔読んだ本で覚えていたことでですが、戦争の難民はとにかく歩かないと寒くて死ぬという事もあったそうです。当然戦争時なら追手もあるでしょう。子供を連れている。食料も水もない。進まないと、次の町につかないとそれまで休めないんです。意識がないまま歩くという事が、どういうことかを少しは経験したと思っていますが、まあ毎日がその激務の続く日ではありませんし、楽なときは楽ができます。けれど上司が腐っていると、そこに精神的なプレッシャーも加わります。現場を知らない上司がどれほどゴミかも痛感もしてきました。トータル的に正直感じることは、日本の産業自体が「人を必要以上に使おう」とするシステムであることが一番に大きな問題と私は思っています。日本はその問題に、国を挙げて取り組むべきなんだと思います。

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